5月の連休に思い立って車に故郷に行ってきた。いつもは高速バスで帰っていたので寄り道することがなかったが、友人と一緒だったためちょっと近くの観光地に出かけてきた。
知らなかったなあ~。小坂鉱山の名前は知っていたけれどこんな歴史があったとは。
パンフレットによれば江戸時代末期に発見された小坂鉱山は、1907年(明治40年)には鉱産額が日本一となり、その額は当時の秋田県の歳入決算額の8倍を誇るなど、明治後期には日本三大銅山の一つとして国の産業発展に尽くしたそうだ。さらに鉄道から電気、電信電話、上水道をはじめ、病院や娯楽、住居、さらには郵便局や銀行、警察に至るまでそれらをすべて招へいし設置したとのこと。大勢の人が働き、不夜城のように煌々と明るかったそうだ。
そうだね。そうでなければこの鉱山事務所のような立派な建物ができるはずない。建物すべてが天然秋田杉造りの洋館。
う~ん。やっぱり行ってみなければこの驚きは伝わらないかも。田舎道を車で走っていきなり現れる華麗な建物や、現役で活躍中の明治時代の芝居小屋。なんで・・と思ってしまう。歴史を知ることで少し納得。頭の中でぐるぐると当時の鉱山の賑わいが巡る、巡る。
若いころは自分の育った町の歴史などの興味がなかった。今頃故郷を振り返ってみて驚いたりする。なんだろうな~。
きっぱりと老いが来た。 (Y)
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