通勤の帰り、時間があったので、本屋にたちよった。ざっとみると、資金運用、人生難題解決法、心理系、それに加えて、永年のテーマであるエイジング、ケア、不老の話題、運動処方、脳トレに関する本が平積みになっている。どれどれと一冊てにとってみる。「運動脳」が目についた。パラパラめくって、おや、面白そうだ。アンデシュ・ハンセン著。
運動と脳に関する長年の研究成果をまとめて、それについて著者の知見をのべている。一般むけなのでわかりやすい。それ以外にもたくさんの運動と脳に関する本はならんでいるが、取り合えず、いただきます。
運動を、特に歩くことや筋力の強化は脳の新生にいいらしい。アンチエイジングにもいいらしい。一昔前は、脳細胞は再生しないと言われていたが現在の科学は否定的だ。脳細胞の再生・新生がなされていることが科学的に証明されている。マウスの実験や人の実験でも報告されているらしい。うつ病やPTSDの治療にも効果があるとも紹介されていて、参考文献もダウンロードできるようになっている。覗いてみると、最新でも10年ほど前の文献が多い。しかし、その文献をもとにさらに新しい研究がなされているので、ご興味があるかたはぜひトライしてみてください。
脳が再生・新生するということは、年をかさねても何事にも挑戦できることを意味する。限界があるにしても年のせいにしてはいけない。むしろ年齢を自覚した時に「あたらめて努力することが大事」と考えた次第。
「知らないこと」はおそろしい。「高齢だから」「もう歳だから」「おっくうになってきたから・・」という言葉で片付けるのはあまりにも人生に対してなげやりかもしれない。人間は幾つになっても変化できるし、環境に適応できるはず。努力しないで命を楽しまないのは「老い」をかんじ始めた今だからこそできる、「年寄りの特権」かもしれない。
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